2015/11/05
投稿者:DIG LOOPS INTERVIEW

ARTISTインタビュー:HAJIMETAL

2015年8月にセカンドソロアルバム「SUPER SOLO 2」リリースし、さらには2015年10月にシンセサイザーガレージパンクバンドと称したガレージパンクバンド「Ryoma Maeda & Romantic Suiciders」にショルダーキーボードで参加するなど、精力的な活動をみせるコンポーザー、キーボードプレイヤーHAJIMETAL氏にインタビューしました。
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-キーボード(鍵盤)を始めたきっかけは?
HAJIMETAL: 5歳の頃に近所のピアノ教室に通ったのがきっかけですね。家にYAMAHAのアップライトピアノがありました。
 

-何年ぐらいピアノ教室は通っていたんですか?どんな曲を弾いてました?
HAJIMETAL: 一人暮らしする直前、20歳ぐらいまで習ってました。
練習曲をこなすレッスンにつまずいてしまったのですが、先生からビートルズの「LET IT BE」を勧められ、それを弾いた時に覚醒しました。
以降は、相談して、自分の好きなポップス、クラシックの曲を弾いていました。ポップスは例えば、Kiroroの様な当時のヒットチャートの曲、クラシックは例えば、バッハ、ドビュッシーとか。
 

-ハジメタルさんといえばメタル好き!というイメージですが、ギターとかベースとかドラムにはいかなかったんですか?
HAJIMETAL: ギターはやってましたね。でも「君にはギターは似合わない」とよく友達から言われたのでやめました。
 

-ガハハハハ(笑)辛辣なひと言!ちなみに初めて買ったシンセは何ですか?
HAJIMETAL: Roland XP-30ですね。買った理由は忘れたのですが、持ち運びが軽いからだったような気がします。
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-今、もっているシンセ(ソフトシンセも含む)中で一番お気に入りのシンセは?
HAJIMETAL: Dave Smith Instruments の Prophet ’08 ですね。
近年の自分が手がける音楽のほとんどで使用しています。
元々、パッド系の音が好きだったのですが、これを手に入れてから他のシンセのパッド系の音に満足できなくなりました。

 

-Prophet ’08はファーストアルバムからのMUSIC VIDEOにも登場してますね!今年の8月に2nd ソロアルバム「SUPER SOLO2」をリリースされましたがアルバムのコンセプトは?
HAJIMETAL: 「ノイズとポップ」という2つの異質な音が同居する非常にカオティックな印象のアルバムです。と同時に、最後には聴き手をやさしく包み込む作品を目指しました。
 

-ノイズはHAJIMETALさんのルーツの中にあるのですか?
HAJIMETAL: ボアダムス、ネイキッドシティー、ブルータルトゥルースなどなど。。

 

-このアルバムは主にどんな機材で作られましたか?
HAJIMETAL: Dave Smith Instruments の Prophet ’08
ARTURIA のMINIBRUTE
Rolandの TR-8
Rob PapenのRAW
Sequential Circuitsの Prophet-5
YAMAHAの CP1
Ableton のLive 9のソフトシンセ
です。

あと、iPhoneで録音した環境音、
実家にあった古いカセットテープの音をサンプリングしたりもしました。
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-曲作りはどのようなプロセスで進められたんですか?
HAJIMETAL: 曲によるのですが、鼻歌みたいなところからできることもありますし、シンセを弾いていてできることもあります。
アルバム収録曲の「GIRI GAL」なんかは歌詞からできていますね。

歌モノの時は、仮でもなるべくメロと歌詞を同時に思い浮かべるようにします。
その時は楽器を使用せず、歌えることを想定して鼻歌から作るようにしてます。
 

-なるほど、たしかにアルバムの中の歌モノは鼻歌で歌いやすいですね。SUPER SOLO2 制作過程での印象深いエピソードなどありますか?
HAJIMETAL: ソロと言いながらもゲストボーカルの方を呼んだことですかね。
小川美潮さんは、伝説のボーカリストで自分の曲に声がのった時は鳥肌が止まりませんでした。
金子理江さんは、その未知数な可能性と抜群のセンスの良さ、声質の良さに本当に驚きました。
 

-HAJIMETALさんは歌モノのレコーディング時、ボーカリストの方にはわりとお任せな感じですか?それとも細かくイメージが出来上がってて、それに忠実に歌ってもらうタイプですか?
HAJIMETAL: まずは各自が考えてきたことを尊重します。その上でディレクションします。
 

-hiroponn(ex.無職)のキャラクターも強烈ですね!
HAJIMETAL: hiroponn(ex.無職)はポエムだけ聞いた時、自分も病んでしまいました。
彼は10歳年上の大学の先輩なのですが、当時数年間仕事もせず引きこもっていたので、凄いパワーでしたね。
 

-ミックス・マスタリングはどのような形で進められましたか?
HAJIMETAL: ミックスの井上勇司さんのミックス、憧れの砂原良徳さんにマスタリングしてもらったことはこの作品の完成に不可欠でした。

 

-その辺をもう少し詳しく聞きたいのですが、アルバム全体のミックスのイメージ、マスタリングのイメージとか具体的に指示したりしましたか?
HAJIMETAL: Chilly GonzalesのIvory Towerのようなバランスがミックスでは理想でした。

井上さんは、よく仕事をしていて信頼しているので、リクエストしたら後は、いい感じに仕上げてくださります。
マスタリングは完全お任せですね。
完成後、砂原さんからは幾つかアドバイスも頂きました。
1番録音状態が良いと言われたのは「GIRI GAL」で、他の曲では帯域の話、ピークポイントの話を頂きました。それを含めて貴重な機会でした。

 

-なるほど、そんな形であのアルバムは制作されたのですね
HAJIMETAL: あと、MV撮影の前の日に泥酔して財布と携帯と家の鍵を全部紛失しましたね(笑)。
 

-ガハハハハ(笑)そういえば、メンバー全員酒豪でも知られる(笑)Ryoma Maeda & Romantic Suicidersの1stアルバムも10月21日にリリースされましたが、このアルバムのレコーディングでは主にどのような機材を使っていますか?

HAJIMETAL: バッキングはRob PapenのRAWを歪ませたり、
ソロフレーズはARTURIA のMINIBRUTEを歪ませたり、
パッド系はDave Smith Instruments の Prophet ’08 大活躍しましたね。
もちろん、全部歪ませましたよ。

 

-ガレージ魂というわけですね!シンセの音色作りはどのように進めますか?
HAJIMETAL: 既に出来上がってるトラックに対して、いろいろ試行錯誤しながら重ねていく感じですね。
違うなと思ったら途中で変えたりすることもあります。それの繰り返しですね。
 

-具体的にお気に入りの音色、音色作りのテクニックなどありますか?
HAJIMETAL: プロフェット特有のフィルターを絞ったパッド音が好きですね。
坂本龍一さんの戦メリのサントラで聴けるシンセ音がお気に入りなので頭の片隅にあります。
それと同時にglobeの小室哲哉さんのシンセも大好きなんで、それを足した感じを念頭に
シンセのつまみを弄ってますね。テクはないです(笑)。
 

-Ryoma Maeda & Romantic Suiciders のアルバムの中でどの曲がおすすめですか?聴きどころなどありますか?

HAJIMETAL: 頭2曲のRunnaway GirlsとFancy Riderの畳み掛けは凄いと思うのでオススメです。あと本編ラストのFlow Balladですね。
あと、Fancy Rider(TK風remix)はDJする機会があったらかけたいです。

 

-今後の活動について、予定、目標などありますか?
HAJIMETAL: 東京ドームでライブすることですね!あとはマディソンスクエアガーデンですね!
 

-すばらしい!今後とも活躍を期待してます!

(インタビュアー:Steve Havis)


HAJIMETALプロフィール

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1983年4月26日生まれ。大阪府出身。2004年、パンクバンド「ミドリ」に加入。2010年末の解散まで鍵盤奏者として活躍。解散後は、松江潤、西浦謙助と「誰でもエスパー」を、Ryoma Maeda、キムラシゲユキと「Ryoma Maeda & Romantic Suiciders」を結成。

実写版『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』の映画音楽を担当。

「SCANDAL」などさまざまなアーティストへの楽曲提供、サウンドプロデュース、ライブサポート、CMおよび舞台音楽制作、DJ、トークイベント活動といった幅広い分野で頭角を現している。
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