2025/05/20 15:58

はじめに

「サビが盛り上がる曲って、なんでこんなに気持ちいいんだろう?」
作曲やDTMをしていると、そんな疑問を感じたことはありませんか?

今回は、サビで“盛り上がる理由”を音楽理論と構成術の観点から解説してみます。感覚だけで作っていた人にも、理論を取り入れるヒントになるはずですです!




1. サビは「対比」でできている

サビが盛り上がるのは、Aメロ・Bメロとの対比効果が大きなポイントです。たとえば以下のような違いが典型的です:

  • コード感の変化:マイナー→メジャーなど

  • 音域の広がり:メロディが高くなる

  • リズムの密度:細かい音符が増える

  • ボーカルの表現:抑揚が強くなる

このように、意図的に抑えていたエネルギーをサビで一気に解放することで、「来た〜!!!」という感覚が生まれます。




2. 音楽理論で見る「盛り上がり」の正体

音楽理論の観点から見ると、盛り上がりを演出するには「テンション」と「「解決」がキーワードです。

  • ドミナント進行(V→I):不安定→安定への移動でエモさを演出

  • 転調:一時的にキーを変えて鮮やかな印象を与える

  • テンションコード:9th, 11th, 13thなどを入れて厚みや浮遊感を出す

これらをサビで使うことで、聴覚的な刺激が一気に増え、耳が「ここがクライマックスだ!」と感じるようになります。




3. DTMならではの「サビの盛り上げテクニック」

DTMでは、楽器編成やミックスでも盛り上がりを演出できます。例を挙げると:

  • ドラムの強化:キックを4つ打ちに、スネアを倍に

  • レイヤー:サビでシンセやパッドを重ねて音圧UP!

  • オートメーション:リバーブやフィルターを使って徐々に開放感を出す

理論と合わせて、これらのテクニックを使うことで、サビの“カタルシス”をより際立たせることが可能です。




まとめ

サビが盛り上がるのは、構成・理論・音作りが連携して「対比と解放」を演出しているから。
なんとなく作っていたサビも、理論の視点から見ると設計図のように分析できます。

是非、あなたの楽曲制作の参考にしてもらえると嬉しいです!!


覚えるコードは10個だけ! アコギ1本でエモいJ-POPが作れる本