2025/05/23 12:45

はじめに:「なんとなく作曲」から抜け出そう

DTMで作曲していて、「なんかいい感じだからこのコードでいっか」と、感覚に頼って進めてしまった経験はありませんか?
そのやり方でも曲は作れますが、途中で「展開が作りにくい」「メロディが乗らない」と感じたことがある人は多いはず。

その原因のひとつが、コード進行が理論的に整理されていないこと。
そこで今回は、ダイアトニックコードを活用して、理論に基づいた安定したコード進行をDTMに活かす方法を解説します。


ダイアトニックコードとは?

ダイアトニックコードとは、あるキー(調)に自然に含まれる7つの基本コードのことです。
たとえば「Cメジャーキー」なら、以下のような構成になります。


これらを使えば、キーの中で自然に響くコード進行が作れるようになります。


1. コード進行に迷わない!

初心者がよくつまずくのが、「次にどのコードに進めばいいかわからない」という問題。
ダイアトニックコードを覚えておけば、よくある王道進行を簡単に使えるようになります。

例:王道のI → IV → V → I進行(C → F → G → C)

耳なじみのある、スッキリした響きで、どんなジャンルにも対応可能です。




2. メロディが乗せやすくなる!

コードがキーに合っていれば、スケール内の音を使って自然にメロディを作ることができます
逆に雰囲気で適当にコードを選んでしまうと、スケールから外れた音が混ざってしまい、メロディがぶつかったり、違和感が出たりします。




3. 応用が効くようになる!

最初はダイアトニックだけで構成してOK。でも慣れてきたら、そこに「ノンダイアトニックコード」や「セカンダリードミナント」を差し込むことで、よりプロっぽい展開が可能になります。

ただし、応用は「土台」があってこそ映えるもの。まずはしっかりダイアトニックコードを理解しましょう。




実践のコツ:MIDIパターンで試してみよう

DAWでMIDIトラックを使って、Cキーのダイアトニックコードを並べてみましょう。
例えば:

  • C(I) → Am(vi) → F(IV) → G(V)

  • Dm(ii) → G(V) → C(I) → F(IV)

このようにいくつかの組み合わせを試して、耳で響きを確認することが上達への近道です。




まとめ:理論で広がる音楽の自由

「理論を使うと縛られる」と思うかもしれませんが、実はその逆。
理論を理解しているからこそ、意図を持って“外す”こともできるようになります。

ダイアトニックコードはその第一歩。雰囲気任せを卒業して、自信を持って音楽を作るために、まずはここから始めましょう!


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